5領域に基づく支援の例

●運動・感覚

 園や学校で行う運動(鉄棒、跳び箱、縄跳びetc..)を通じて姿勢保持、上肢、下肢の連動した動きの改善及び習得を目指します。その他にも視覚、聴覚、固有覚等、保有する感覚を統合的に活用することで脳の成長を促し、身体機能だけでなく集中力、持続力の強化、コミュニケーション能力の向上も期待できます。

●認知・行動

 プログラムは全て時間割のように区切られており、お子様が何をする時間か理解し行動することが重要だと考えております。また、どの活動にもルールが設定されており、個々の特性に配慮しながら事前に見通しを立て、視覚的支援を用いて情報を適切に処理できるように支援しています。

●人間関係・社会性

 個人、ペア、集団の運動を段階を通じて行い、最終的には集団運動に参加できるように、ルールや順番を理解し、社会性、対人関係の芽生えを支援していきます。また物の貸し借りの仕方や勝ち負けの受け入れ方等、様々なSSTをプログラムの中に取り入れ、園や学校でも気持ちや情動の調整ができるように支援しています。

 

●言語・コミュニケーション

 トレーニングの時間は常にお子様の言動に注意しております。自発的な発声を促し、不適切な言葉があれば変換していきます。またプログラムの中にも発表会や友達を評価する時間を取り入れ、感情の言語化、表現の仕方を伝えながら関わり、お子様一人一人のレベルに合わせて役割をつくることで、会話を展開できるようにしています。

●健康・生活

 来所時・退所時の身支度も自立して取り組めるよう支援しております。お子様の特性に配慮して、来所から身支度までの流れを番号で示し、わかりやすく構造化しています。また微細運動では紐の結び方、ボタンの着脱、チャックの開閉等を取り入れており、生活に必要な基本的技能の獲得ができるように支援しています。

※ こども家庭庁「児童発達支援等における支援プログラムの作成及び公表の手引き」を参考とした支援の実施に関する計画